建物状況調査(インスペクション)とは
建物状況調査(インスペクション)とは、建物の基礎・外壁・屋根・床・柱等の構造耐力上主要な部分と、雨水の浸入を防止する部分の劣化・不具合を、国土交通省の講習を修了した建築士(既存住宅状況調査技術者)が調査するものです。2018年の宅地建物取引業法改正により、媒介契約書にインスペクションの斡旋の有無を記載し、重要事項説明で調査結果を説明することが義務付けられました(宅地建物取引業法第34条の2第1項第4号)。調査自体は任意ですが、実施すると買主の安心材料になり、売却がスムーズに進む傾向があります。費用は5〜10万円程度です。
この手続きが必要な人
戸建て・マンションを売却する人(建物がある場合)
土地のみの売却(建物がないため対象外)
築年数が古い戸建てで、買主の不安を払拭したい場合に特に効果的
手続きの流れ
ステップ1: 調査会社を手配する
不動産会社が斡旋してくれる場合もあるが、自分で建築士事務所を選んでもよい。既存住宅状況調査技術者の資格を持つ建築士が在籍する事務所に依頼する。費用は5〜10万円程度。
ステップ2: 現地調査を実施する
建築士が物件を訪問し、目視を中心に建物の劣化状況を調査する。所要時間は2〜3時間程度。建物の図面や建築確認済証があれば事前に提供しておくとスムーズ。居住中でも調査は可能。
ステップ3: 報告書を受け取る
調査当日〜1週間程度で建物状況調査報告書が作成される。この報告書は重要事項説明の際に買主に説明される。不具合が見つかった場合でも、事前に開示することで契約不適合責任のリスクを軽減できる。
よくある質問
Q. インスペクションの費用は売主と買主のどちらが負担しますか?
売主が依頼した場合は売主負担、買主が依頼した場合は買主負担が原則です。売主が売却活動の一環として実施するケースが多く、その場合は5〜10万円程度を売主が負担します。
Q. マンションの場合もインスペクションは必要ですか?
マンションの場合も実施は可能です。ただし、共用部分(外壁・屋根等)は管理組合が管理しているため、調査対象は専有部分(室内)が中心になります。マンションでは長期修繕計画書や管理状況の開示の方が買主にとって重要な判断材料になることが多いです。

コメント