財産の棚卸しとは
財産の棚卸しとは、遺言書を作成する前に、自分が所有する全ての財産(資産と負債)を漏れなくリストアップし、財産目録を作成する作業のことです。預貯金・有価証券・不動産・生命保険・自動車などのプラスの財産だけでなく、住宅ローン・借入金・未払いの税金などマイナスの財産(負債)も含めます。この財産目録が遺言書の内容を決める土台になるため、遺言書作成の最初のステップとして最も重要な作業です。費用は登記事項証明書が600円/通(窓口)、残高証明書が数百円〜1,000円程度/通です。
この手続きが必要な人
遺言書を作成する全ての人
不動産がある場合は登記事項証明書で正確な所在・地番・面積を確認する
生命保険は受取人固有の財産だが、相続税の計算では「みなし相続財産」として課税対象になる
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預貯金・不動産・保険の確認から財産目録にまとめるまで
ステップ1: 預貯金・有価証券を確認する
全ての金融機関の通帳・証書を集め、金融機関名・支店名・口座番号・残高を記録する。証券会社の取引報告書も確認する。
ステップ2: 不動産を確認する
法務局で登記事項証明書を取得し、所在・地番・家屋番号・面積を正確に把握する。固定資産税納税通知書でも確認可能。
ステップ3: 保険・負債を確認する
生命保険証券で受取人・保険金額を確認。住宅ローン・借入金のの残高証明書を取得し、負債を把握する。
ステップ4: 財産目録としてまとめる
全ての資産と負債を一覧表にまとめる。自筆証書遺言の場合、財産目録はパソコンで作成可能(各頁に署名押印が必要)。
必要書類・届出先
場所: 自宅(各金融機関・法務局等で確認)
必要書類: 預貯金通帳・証書、有価証券の取引報告書、不動産の登記事項証明書、固定資産税納税通知書、生命保険証券、ローンの残高証明書
成果物: 財産目録(資産・負債の一覧)
費用: 登記事項証明書600円/通、残高証明書数百円〜1,000円/通
所要期間: 1〜2週間(金融機関への照会を含む)
よくある失敗・注意点
財産の漏れが最も多い失敗です。特に忘れやすいのは、ネット銀行・ネット証券の口座、退職金・企業年金の受給権、ゴルフ会員権、貸付金・借用書、デジタル資産(暗号資産等)です。不動産の住所と登記上の所在・地番は異なるため、必ず登記事項証明書で確認してください。
よくある質問
Q. 生命保険は財産目録に含めるべきですか?
生命保険金は受取人固有の財産であり遺産分割の対象外ですが、相続税の計算では「みなし相続財産」として課税対象になります。財産目録には参考情報として記載しておくことを推奨します。
Q. 負債も財産目録に含めますか?
はい。住宅ローン・借入金・未払いの税金などの負債も必ず含めてください。負債を把握することで、相続人が相続放棄を検討する材料にもなります。
遺言書作成に関連するすべての手続きは「遺言書作成の完全ガイド」で時系列順に解説しています。トラブルを避けるためのポイントは「遺言書トラブル対策」も参考にしてください。


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