凍結胚の保管契約・更新とは
凍結胚の保管契約・更新は、体外受精でできた余剰胚を凍結保存し、その契約を年単位で維持していく手続きです。保険診療での凍結保存維持管理料は年約10,500円(3割負担)。「更新を忘れて胚が破棄されそうになった」という事態を防ぐことが、この手続きの本題です。
この手続きの基本情報
契約は1年ごと——更新忘れが最大のリスク
凍結胚の保管は、クリニックとの契約を毎年更新して維持します。更新時期の案内は郵送やメールで届きますが、引越しやメールアドレスの変更で案内が届かず、期限が過ぎてしまうトラブルが実際に起きています。契約書には「一定期間連絡が取れない場合は破棄できる」といった条項があるのが通常なので、住所・連絡先が変わったら必ずクリニックに届け出てください。更新月を夫婦のカレンダーに毎年の予定として登録しておくのが、いちばん確実な防衛策です。
保管期間の上限は撤廃——それでも「いつまで」は考えておく
2024年6月の診療報酬改定で、保険での凍結保存の保管期間の上限は撤廃されました。ただし、移植に保険を使うには年齢・回数の条件(女性43歳未満、胚移植は40歳未満6回・40〜42歳3回)があるため、「保管し続けられること」と「保険で移植できること」は別問題です。治療を終えると決めた場合は、破棄の手続き(多くは夫婦双方の同意書が必要)を取ります。転院時には凍結胚の移送という選択肢もあり、対応可否と費用は両方のクリニックへの確認が必要です。放置だけが、いちばん避けたい選択です。
よくある質問
Q. 凍結保存の費用はいくらかかりますか?
保険診療の凍結保存維持管理料は年3,500点=3割負担で年約10,500円です。このほか凍結時の技術料が別にかかります。自費で保存している場合の料金はクリニックごとに異なるため、契約書で確認してください。
Q. 離婚した場合、凍結胚はどうなりますか?
凍結胚の移植には夫婦双方の同意が前提とされており、離婚した場合は移植に用いることはできない扱いが一般的です。保管の継続・破棄の手続きについては、契約先のクリニックに状況を伝えて確認してください。

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